ゴミ箱に積み上がったティッシュの山。
・・・たった1日で。
鼻水→鼻をかむ→くしゃみ→鼻水→・・・
永遠とも思えるサイクル。
春になるとこのサイクルに陥る人は増えるのではないでしょうか?
「花粉症」
春に多いといわれる花粉症ですが、私は梅雨入り前後や秋にも花粉症の症状が出ます。
花粉症とは医学的には「季節性アレルギー性鼻炎」と呼ばれます。
アレルギー性鼻炎には季節性と通年性に分かれていてハウスダストなどが原因になる鼻炎は通年性とされます。
ハウスダスト対策については別の記事があるので参考にしてください。
今回は花粉症、季節性アレルギー性鼻炎の対策について考えていきます。
子どもの場合、アレルギー性鼻炎はアレルギーマーチの一部ですので、喘息などに発展しかねません(アレルギーマーチについてはこちらの記事を参考にしてください)。
花粉症が既に発症している方はもちろんですが、家族に小さい子どもがいるような家庭はしっかりと花粉対策をしていきましょう。
花粉症とは
スギやヒノキなどの花粉が原因で生じるアレルギー症状でくしゃみ、鼻水、鼻づまりがメインです。
花粉が飛ぶ時期になると発症します。
鼻以外にも目の症状が出やすく、痒み・充血・涙などがみられます。
スギやヒノキ以外にもイネ科のものやハンノキ、ブタクサなどいろいろな花粉が花粉症には関与していて、1月から10月くらいまでは花粉が飛散しています。
「一年中、花粉症みたいな症状が続くんですが…」
こういった方は複数の花粉に反応している可能性もありますね。
花粉症を起こす原因植物や症状は人によってさまざま。
原因や自分に合った治療方法を見つけることが大切ですので、もし自分の鼻炎症状を花粉症だと思ったら、自分で判断せず近くの医療機関を受診してください。
今回は花粉症対策としての環境整備について書いていきます。
環境整備
花粉症の症状を緩和したり、予防するにしても花粉の暴露を避けるのが一番。
そのために自分だけでできる対策について考えていきます。
花粉情報の確認
テレビやインターネットの花粉情報を把握して、どこまでの対策が必要か考えます。
花粉シーズンは毎日の飛散予想情報がテレビの気象情報で報道されたり、インターネットにも更新されます。
飛散量が多いときの外出はメガネやゴーグル、マスクで花粉をブロックするようにしましょう。
洗濯物は外に干さないようにするなどの対策も必要です。
ただほとんどの飛散情報はスギとヒノキのみを対象としていて、これらの花粉飛散シーズン中のみのデータ更新になっています。
現実にはいろいろな花粉が時期を変えて飛んでいます。飛散情報だけではなく常に花粉が飛んでいることを想定した対策も必要です。
実際、私は外出するとどんな季節でも目のかゆみや鼻水の量が増えるので、常に花粉が飛んでいる想定で対策しています。
換気
部屋の窓や戸はできるだけ閉めておき、換気は短時間にしておきましょう。
そうはいってもハウスダスト対策では湿度を下げるために換気しなくてはなりません。
ハウスダスト対策についてはこちらの記事を参考にしてください。
換気のとき、開ける窓の幅は狭め。10cm程度にしておきましょう。
ハウスダストと花粉の対策を両立させるためには、適度に換気しつつ空気清浄機を有効活用するといいと思います。
部屋に侵入した花粉たちは空気清浄機にしっかり排除してもらいましょう。
衣類
表面が毛羽立ったニット類のアウターは避けて、つるつるしたナイロンやポリエステル素材のものがおすすめ。
「そんなこと言っても、好きな服を着たい!」
という方も多いに違いないので、他の対策も考えてみましょう。
玄関で花粉を払い落とす
室内への花粉の侵入を防ぐため、玄関で花粉を払い落とします。
玄関で服だけではなく、帽子などの小物や髪の毛も手で丁寧に払い落としましょう。
できれば玄関にラックを設置して、アウターや帽子、マフラー類は玄関に置いておくのがベスト。
帰宅後は花粉を払い落とす以外に、必ずうがいをしましょう。
うがいはのどに流れた花粉を除去する効果があるとされています。
静電気防止スプレー
静電気が発生すると服に花粉が付着しやすくなります。
そんなときは静電気防止スプレー。
文字通り、静電気を防止するので花粉の付着を抑えられます。
ただ、ちゃんと服が乾いてから外出しないと濡れた繊維に花粉が絡まって台無しになってしまいます。
使用方法はしっかり確認しましょう。
服だけでなく車のシートやソファ、カーテンにも。
花粉だけじゃなくハウスダストの付着も防げるので便利です。
柔軟剤
静電気防止効果は柔軟剤にもあります。
花王の「フレア フレグランス」はいろいろな種類があるので、好みの香り楽しまるのでオススメです。
洗濯
外出するだけ花粉が付着するわけなので、洗濯物は…。
「やっぱり外に洗濯物を干しちゃダメ?」
花粉の飛散する時間を避けて外で干すのもアリですが、やはり部屋干しがおすすめ。
私はかれこれ何年、洗濯物を外に干してないでしょうか?
部屋干しすると服の生乾きの臭いのイメージがありますが、最近の部屋干し用洗剤や柔軟剤は優秀で臭いは気になりません。
部屋干し用洗剤・柔軟剤
部屋干しに最適な洗剤やいい香りのする柔軟剤など、便利なアイテムがたくさんあります。
「アリエール ダニよけプラス」
液体洗剤とジェルボールから選べます。
もちろん部屋干し対応。
漂白剤なしでも衣類を真っ白に仕上げる洗浄力。
24時間抗菌し臭いを防ぐ。
すすぎ1回でOK。
ダニ防止効果もあります。
「レノアハピネス」
いい香りの柔軟剤。
生乾きの臭いどころか柔軟剤のいい香りでリラックス。
香り付けのアロマジェルまだあるので楽しく使ってください。
洗濯乾燥機
部屋干しにすると部屋中が洗濯物になりかねません。
家族が多ければなおさら。
そんなときは洗濯乾燥機です。
縮んだら困る服だけは部屋干しにして、タオル類や下着はしっかり乾燥機にかける。
タオルはフカフカですし、干すスペースにも困りません。
なにより洗濯を干す手間から解放されるのでオススメです。
服だけでなく、布団のシーツやマットも外で干さず洗濯乾燥機が有効です。
初期投資はかかりますが、かなり時間短縮になり花粉やハウスダスト対策にもなります。
我が家は日立のビッグドラムを愛用しています。
洗濯乾燥機について記事を書いていますので参考にしてください。
掃除
掃除はハウスダスト対策しておけば、概ね花粉対策になると思います。
ハウスダスト対策についての記事もありますので参考にしてください。
この記事に付け加えるとすれば、静電気を帯びている電化製品には花粉がつきやすいのでハンディモップなどで掃除してください。
免疫療法
花粉症に関してはスギ花粉だけですが、体質改善させて根治療するアレルゲン免疫療法が有効です。
花粉以外ではダニの免疫療法もあります。
専門の医療機関で
免疫療法には皮下免疫療法と舌下免疫療法があります。
これらの治療法は専門の医師のみができます。
皮下免疫療法は病院で定期的に皮下注射してもらいます。
舌下免疫療法は処方薬を舌の下で溶かして服用する方法なので自宅での治療が可能です。
アレルゲン免疫療法とは
アレルゲン免疫療法はアレルゲンを少量から投与して体をアレルゲンに慣らし、アレルギー症状を和らげます。
アレルギー症状のある疾患のうち、花粉症、アレルギー性鼻炎、気管支喘息などが対象。
アレルゲン免疫療法はアレルギー症状を治したり、長期的に症状をおさえる可能性があります。
もし完全に症状がおさえられない場合でも症状を和らげ、アレルギー治療薬の使用量を削減につながる可能性があります。
副作用ってあるの?
ただし薬なのでもちろん副作用はあります。
局所や全身のアレルギー反応のリスクやまれに重篤な症状が発現するおそれがあります。
治療期間
治療には長期間(3~5年)要しますが、完治する可能性を考えれば長過ぎることもないと思います。
どこで治療できる?
全ての医療機関がアレルゲン免疫療法ができるわけではないので治療を受ける場合は注意が必要です。
治療を希望してもできるどうかの判断は医師の診断が必要になります。
鳥居薬品株式会社の運営するアレルゲン免疫療法ナビというホームページが、アレルゲン免疫療法の相談が可能な医療機関について情報提供しています。
このサイトでは、アレルゲン免疫療法の情報についても詳しく解説してあります。
ぜひ参考にしてください。
まとめ
花粉症を予防することは生活の質を保つためにとても大切なことです。
特に子どもはアレルギー症状が進行しやすく、喘息に進行しかねないので花粉対策は入念にしてください、
花粉を玄関で払い落としたり、衣類に花粉が付着しない工夫をするなどして、室内に花粉を持ち込まないように心がけましょう。
ただ花粉対策だけではアレルギー予防としては不十分です。
併せてハウスダスト対策も一緒に頑張りましょう。
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