「ヘルスリテラシーって何?」健康情報との正しい付き合い方/【スキンケアカウンセラー/薬剤師が解説】

「ヘルスリテラシーって何?」健康情報との正しい付き合い方/【スキンケアカウンセラー/薬剤師が解説】

テレビ・インターネットネット・新聞・書籍・・・。

私たちはいろいろなツールから情報を得ています。

何気なくテレビを見ていたり、記事を読んでたりすると思いがけず目にします。

「これだけすれば痩せます」

「これを飲めばガンに効きます」

「発見!〇〇には△△に効く成分が豊富に」

「薬に殺されないために、薬に頼らない」

視覚、聴覚から自然な流れでこのような健康情報が日々。

もっともらしい言葉やデータを使って誘惑してきます。

「ふーん、そーなんだ買ってみようかな〜」

「今度試してみようかなぁ」

「今飲んでる薬やめてこっち試してみたいな」

薬剤師の私でも惑わされそうになる健康情報は少なくありません。

しかしこういった情報は玉石混交なので鵜呑みするのは危険です。

もちろん正しい情報もありますが、正しい情報であっても活用方法を間違えると痛い目に遭うことがあります。

情報社会の現代で安全に生きていくためには、氾濫する情報に飲み込まれず、正しい判断ができることが求められます。

ということで、ここでは正しい健康情報との付き合い方について考えていきましょう。

情報社会

インターネットの普及により情報があふれる現代社会で、自分に必要かつ信頼できる情報だけを取り出して上手に利用できたら、それは素晴らしいことでしょう。

ただし信頼できる情報を利用するためには、自力でその情報を見つけ、利用できる力が求められます。

いわゆる「情報リテラシー」というこの力の習得には、大変な労力と時間が必要になると容易に想像できるのではないでしょうか。

最近でも新型コロナウイルス(COVIT19)に関する情報がTVやSNSで飛び交って…。

この件に関しては、いろいろな情報にデマのような誤情報が混ざり込みました。

たとえば「ウイルス感染予防にお湯を飲む」みたいデマは、信じてはいけないですし、拡散してはいけません。

それにCOVIT19に関してはデマだけではなく、専門家の意見にも違いがありました。

ただ専門家の意見、特に医療ではグレーゾーンというものもあり意見が分かれることは正常な現象です(もちろん10人が10人一致する医療常識もたくさんありますが…)。

それに意見が分かれるといっても大筋では同じことを主張しているはずで、細かいところが争点になっていたりすると思います。

私が大事だと思っていることは、いろいろな専門家の意見から総合的に判断して行動することです。

そうすることで大きく間違った判断をすることは少なると思います。

COVIT19から話は逸れますが、注意が必要なのは疑似科学というものです。

疑似科学は正しい科学、医療ではないので、たとえ専門家の意見だったとしてもそれは信じるべき情報ではありません。

疑似科学についてはgijika.comというサイトが詳しく紹介していますので参考にしてください。

誤った情報を信じない、拡散させないということはもちろん大切ですが、専門家などの正しい意見を自身の生活に正しく落とし込むことは難しくもありますが重要だと思います。

私はブログて健康とスキンケアの正しい情報発信して、みなさんの生活に役立てることを目指しています。

「健康や美容に関心はあるけど忙しくて調べる暇なんてない!」

そんな方が容易に信頼性の高い情報をゲットできるように、このブログがお手伝いしていければと思っています。

ここからは「情報リテラシー」についてもう少し詳しく書いていきます。

情報リテラシー

テレビ・SNS・WEBサイト・紙媒体などさまざまなメディアから玉石混交の情報があふれている現代社会。

油断すると間違った情報に振り回されたり、その情報を拡散してしまうことも。

そうならないために「情報リテラシー」が必要です。

信頼できる情報を「入手」・「理解」・「評価」・「活用」できる4つの力をあわせて情報リテラシーとなります。

「入手」

情報を入手する手段、ツール、場所

「テレビしか見ない人」と「テレビ・ラジオ・SNS・読書にアンテナを張っている人」が入手できる情報の量・種類・質には大きな差があります。

できるだけ多くの情報入手ツールをあつかえることは重要です。

「理解」

見つけた情報を理解できる知識が必要です。

そのためにも情報に触れる機会を増やして、経験値を上げる必要があります。

「評価」

見つけた情報が本当に信頼できるものか評価できる力も必要です。

そのため・・・。

一つの情報を信じるのではなく、いくつかの情報を比較、批判的吟味。

そのうえで活用する情報を選別します。

「活用」

その情報をもとに行動にうつすことができる力です。

このように「入手」・「理解」・「評価」・「活用」できる情報リテラシーが高いほどいいわけですが、

「毎日忙しいし、情報収集するだけでも大変なのに情報の評価とか…、暇ないわ!」

そんな忙しい人には…。

各分野の信頼できる人を見つけ、情報提供をおまかせするのも一つの手段ではないでしょうか。

ただ信頼できる人を見つけるのもそれはそれで大変ですが…。

つぎは健康に関する「情報リテラシー」、すなわち「ヘルスリテラシー」について考えていきましょう。

ヘルスリテラシー

例に漏れず、健康・美容の情報もさまざまなメディアにあふれていて、「情報リテラシー」が必要になります。

この健康についての「情報リテラシー」が「ヘルスリテラシー」とされています。

「ヘルスリテラシー」が高い人は日常生活におけるヘルスケア・疾病予防の正しい判断・意思決定ができ、生活の質の維持・向上につながります。

ヘルスリテラシーに関しては以下のサイトが詳しく説明しています。参考にしてください。

ヘルスリテラシーを高めよう

たとえば…

TVで「ココアを毎日飲むと健康にいい」と知った糖尿病の患者さんが、「なるほど、ココアか!」と砂糖入りのココアを毎日飲んで血糖値が高くなりました…。

これでは目も当てられません。

ココアの健康情報にどうやって関わるといいのでしょうか。

順番に考えていきましょう。

ちなみにココアの健康情報が気になる方はこちらの記事をご覧ください。

発信元の特定

「この情報はだれ(どこ)が発信?」

「ほかに同じことを言っている人は?」

たとえば健康情報がTVで放送されたとして、「その情報源はどこなのか?」ということは大変重要です。

できるだけ情報源がどこか気にする習慣をつけることをお勧めします。

いろいろなTV局やほかのメディアでも同じ情報を見つけたときに「またこの人か」、「またこのデータか」、「ほかに無いのかな?」と考えることができます。

どの領域でもいくつものデータや論文が集まって評価され、それがエビデンスとして広まり一般的な情報になります。

「ココアを毎日飲むと健康にいい」と言っている論文が一つだけであったり、主張している人が一人だけだったりしては信頼性は低くなります。

またTV番組のスポンサーがココアの会社だった場合、宣伝と考えるのが自然ですので注意が必要です。

適用方法は具体的か?

「ココアはどれだけ飲むの?」

「ココアはどうやって飲むの?」

たとえばココアを毎日飲むとは言うけど、「何mL?」、「濃いほうがいいの?」、「ミルクで溶かすの?砂糖入れていいの?」など分からないことがいっぱいです。

そこがはっきりしていない情報の信頼性は低いので、疑ってください。

全く同じ方法で実行することができて初めて、効果を期待することができます。

研究対象は日本人?そもそもヒト?人数は?

「この情報は何人のデータ?」

「何年間のデータ?」

「そもそも人間のデータ?日本人のデータ?」

研究は人数の多さ、調査期間の長さによっても信頼性は変わります。

「5人の人が1ヶ月間、毎日ココアを飲んだ結果、健診の結果がよくなりました。」では、たまたまじゃないの?となります。

ですが「1000人の人が5年間、毎日ココアを飲んだ結果、心臓の病気になるリスクが減りました。」と言われると効果がありそうな気がしますよね。

ただ調査期間が長くて、参加人数が多ければ信じられるかといえばそうではありません。

ココア以外で病気に影響する要因はないのか?

本当に5年間ココアを毎日飲んだか確認している?

日本人のデータ?そもそも人間のデータだよね?

実験にも理想と現実というものがあります。

やりたくてもやれない実験はたくさんあるので、どれだけ現実に近い環境を再現した実験なのか確認する必要があります。

ときには人間のデータや日本人のデータがなくても、「日本人の体にいいです」と拡大解釈されて情報発信されることがあるので注意が必要です。

こういったデータの取り扱い問題は病院などで処方される薬であってもありえることなので、我々医療者が医療情報やデータを見る場合も細心の注意を払っています。

情報が自分に適応できるか?

「この情報は自分にあてはめていいの?」

多くの研究では対象者が限定されています。

健康成人を対象にしている研究が多く、子供や妊婦、高齢者、特定の疾患患者が除外されていることもあります。

「健康成人がココアを毎日飲むと健康にいい」 と「心疾患の患者がココアを毎日飲むとに健康にいい」という情報では全く意味が変わります。

与えられた健康情報が自分に利用できるか判断できる「ヘルスリテラシー」を身につけましょう。

ここまで長々と書いてきましたが、

「ややこしいし、めんどくさいわ」と思われる方も多いのではないでしょうか。

そんな人は・・・。

信頼できる相談ツールを見つけよう

たとえば「ココアを毎日飲むと健康にいいって聞いたけどどうなの? 」と思ったらどうしますか?

もちろん自分で調べることは大切ですが、テクニカルですし労力もそこそこかかります。

そこで頼りになるのが信頼できる相談ツールをたくさん持っておくことです。

一番手近なところでは健康情報に詳しい友人に相談することかもしれません。

ただ、簡単に相談できる健康情報に詳しい友人というのはなかなかいないと思います。

現実社会でもSNSなどのネット内でもいいですが、相談できる環境を整えておくことは重要で、「この健康情報はあの人に相談しよう」と判断できることもヘルスリテラシーの一つです。

自分の周囲で相談できる人たちを探しておくことも重要です。

たとえば…

  • 病院の医師/看護師
  • 保健所の保健師
  • 薬局/ドラッグストアの薬剤師
  • 相談窓口
  • コールセンター
  • 関連サイト
  • SNS
  • 自治体
  • NPO法人など

さまざまな相談ツールがあります。

自分にとって身近な相談相手や方法をあらかじめ準備しておくことで、いざというときに助けになると思います。

相談ツールとしての薬剤師

薬剤師、特に薬局薬剤師をみなさんが相談ツールとして活用しない手はないと考えています。

薬局やドラッグストアなどは町中に建っているので、ふらっと薬局に立ち寄って薬剤師に相談することもでき便利です。

薬局や病院の薬剤師はさまざまな診療科の薬を取り扱っているので、幅広い分野の知識が要求されます。

また処方薬だけではなくOTC医薬品や化粧品なども取り扱っていますから、総合的に健康サポートができる職業だと思います。

また薬局や薬剤師によって得意分野などに違いがあるので、そういった特徴を見分けて利用、相談してもいいと思います。

ぜひ近所の薬局やドラッグストアから信頼できる薬剤師を見つけてください。

薬局薬剤師についてはこちらを参考にしてください。

まとめ

インターネットが当たり前に普及しSNSなどで毎日と新しい情報が流れる現代にあって、情報を正しく活用できるスキルは必須と言えるでしょう。

「情報は正しいか?」

「使える情報か?」

自分で判断しなければならない場面が多いと思います。

そうなると情報リテラシーが重要になってきますが、玉石混交の情報が溢れている医療分野では高いヘルスリテラシーが求められます。

正しい医療や美容の知識を取得することは大切ですが、忙しくてそうは言っていられない人も多いはずです。

医療の情報に関しては信頼できる人を見つけて相談できるようにしておくのも一つです。

薬剤師は相談者としてピッタリな専門家だと思うのでぜひ相談してみてください。

このブログで一般向けの医療・スキンケアに関する情報を発信していき、皆さんのヘルスリテラシー向上の一端を担うことを目指していきます。

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